--- title: "画像をマイクラのドット絵に → そのまま建てる。しかも大きいのも建てられる" description: "画像をマインクラフトのドット絵に変換して、そのまま「建てる」。本家が苦手だった大規模建築に振った黒猫版。コマンド1発の自動建築データパック・.schem/.litematic・設置チェッカー(地上絵)まで、好きなスタイルで建築できるツール群を紹介します。" url: https://ryuuneko.com/blog/minecraft-build-tools-dot-geoglyph published: 2026-06-06 04:26:16.45 updated: 2026-06-16 09:16:44.142976 --- > **画像をマインクラフトのドット絵に変換して、そのままゲーム内に「建てる」** — しかも **大きいドット絵も建てられる**ように。変換ツール(ドット絵)と、設置チェッカー(地上絵)。黒猫ゲーム部の Minecraft 建築支援ツールを 2 つまとめて紹介します。 [ドット絵ツールを開く →](/dot/) ・ [地上絵(設置チェック)を開く →](/geoglyph/V3/upload.php) ## 📖 なぜ作ったか — 本家を「大きいのも建てられる」ところまで ベースは kult0922 さんの OSS、[minecraftDot](https://github.com/kult0922/minecraftDot)(MIT ライセンス)。画像→ドット絵の変換 UX がとても気持ちよく仕上がっていて、**これがあったからこの企画自体が成立しました**。ただ用途としては変換が主眼で、そこから先の「大きいまま実際に建てる」部分は元々のスコープ外。巨大なドット絵だと手作業になりがちでした。 そこを「**大規模でもちゃんと建つところまで**」伸ばしたのが黒猫版です。自動建築データパックの大規模対応も、設置チェッカー(地上絵)の端末非依存化も、ぜんぶ「でかいのを建てたい」から生まれた機能です。 例によって商用展開や計画的な設計があったわけではなく、コミュニティで使う中で「これが欲しい」を 1 つずつ足していった結果です。完全無料・無制限で、寄付窓口を開く予定もありません。 ## 🎨 ツール1: ドット絵 — 画像をピクセルアートに [`/dot/`](/dot/) に画像を放り込むと、Minecraft のブロックで再現したドット絵に変換します。 - **最大辺で指定** — 長辺のブロック数を決めるだけ。縦長・横長でも直感的なサイズになります - **プレビューが軽い** — 大きいサイズでも縮小プレビューを即表示。フル変換は出力する時だけ走るので、サイズ感の確認がサクサクです - **ブロックは選べる** — 使う素材を絞ってイメージに寄せられます ### 大きいサイズ向けに、変換エンジンを作り替えました 本家の変換は、1ピクセルごとに全ブロックの色と総当たりで比較する素直な方式です。**普通のサイズなら全く問題ありません**が、巨大な画像になると比較回数が一気に増えるぶん、ブラウザが重くなりやすい構造でした。 黒猫版は、色の対応をあらかじめ計算しておく**変換表(ルックアップテーブル)**に置き換え、さらに変換処理を**別スレッド(Web Worker)**に逃がしています。リサイズもブラウザネイティブの高速処理に。これで大きい画像でも**サクサク変換できて、画面も固まりません**。 地味な部分ですが、「大きいドット絵を扱う」にはこの土台づくりが必須でした。新機能というより、**大規模向けに足回りを入れ替えた**、という位置づけです。 ### どれくらい速い?(実測) 実際のブラウザ(Chrome / デスクトップ)で本家と測ってみました。グラデーション画像での変換時間です。 - **512×512(約26万ブロック)**: 黒猫版は**ほぼ一瞬(数ミリ秒)** / 本家は 1 秒近くかかることも - **1024×1024(約100万ブロック)**: 黒猫版もほぼ一瞬(数ミリ秒) / 本家は数秒 - **2048×2048(約400万ブロック)**: 黒猫版は十数ミリ秒程度(本家はこのサイズを想定していない範囲) 数値は測定条件(ブラウザ・端末・画像)でかなり変わるので、あくまで一例です。黒猫版は変換表を使うので、画像が大きくなっても変換時間がほぼ平らです。総当たり方式は画像が大きいほど時間が伸びるので差が開きますが、これは**優劣というより、普通サイズ向けか・大規模向けかという設計目標の違い**です。本家は手軽に普通サイズを変換するには十分以上で、黒猫版は「巨大サイズも扱う」ために土台を寄せた、というだけの話です。 そして「速くするために画質を犠牲にしてないの?」という疑問。内部の高速化(色を 6bit で量子化)で増える色のズレは、色差を数値化した **ΔE で平均 0.065 程度**(測定したグラデーション画像での値)。これは人間が色の違いを見分けられる限界(およそ ΔE 1〜2.3)を大きく下回り、**見た目は実質的に変わりません**。速さはほぼタダ取りです。 変換できたら、用途に合わせて出力します。 :::feature-grid{} 🧱 自動建築データパック | コマンド1発で建つ | ワールドに入れて /function dot:install するだけ。1タイル/tick で自動的に建ち、進捗もアクションバーに出ます(Java版) .schem | WorldEdit / FAWE 用 | //paste でサイズに関係なく一瞬。大規模建築の本命 .litematic | Litematica Mod 用 | ゴーストブロックを見ながら設置。Mod 建築の定番 🗺️ 地上絵に送る | 手で建てる派に | 後述の設置チェッカーへワンクリック送信。座標を歩きながら1ブロックずつ確認 🖼️ 画像 / 資材リスト | 下準備に | プレビュー画像と、必要なブロックの個数(CSV) ::: ### コマンド1発で自動建築(Java版) 一番お手軽なのが**データパック自動建築**です。ダウンロードした zip をワールドの datapacks フォルダに入れて、次の 2 つを実行するだけ: ``` /reload /function dot:install ``` あとは forceload でチャンクを読み込みながら、1タイル/tick で勝手に建っていきます。進捗もアクションバーに表示。出力画面には「だいたい何分で建つか」の概算も出るようにしました(密度や環境で変わるので目安ですが)。 なお上記は **Java 版**の手順です。**統合版(Bedrock)も出力に対応していますが、導入の流れが異なり、ワールドに入れたあとは `/function dot/start` で開始します**(`dot:install` ではありません)。出力時に版を選べるので、お使いの環境に合わせて選んでください。 ## 🗺️ ツール2: 地上絵 — 設置チェッカー 「Mod を入れずに、自分の手で建てたい」人向けが [地上絵(設置チェック)](/geoglyph/V3/upload.php) です。ドット絵を送ると、**座標つきのチェックリスト**になります。ゲーム内で対応する座標を歩いて、置いたブロックを 1 つずつチェックしていく方式です。複数人で同じ地上絵を見ながら、リアルタイムで「どこまで置いたか」を共有できます。 今回、ここを大きく作り直しました: - **端末依存をなくした** — 以前は「スマホだと大きい地上絵が開けない」ことがありました。サーバー側で必要な分だけ配信する方式にして、**どの端末でも開ける**ように - **サイズ上限を撤廃** — データの保存形式を圧縮(実測で最大数十倍小さく)して、巨大な地上絵も軽く扱えるように ## 🧭 建て方の選び方(大きいほど「自動」が効く) ポイントは逆で、**大きくなるほど自動建築が向いています**(手で何百万ブロックも置けないので当然ですね w)。 - **一気に建てたい → 自動建築** - **.schem**(WorldEdit / FAWE): `//paste` でサイズに関係なく一瞬。大規模の本命です - **データパック**: コマンド1発で自動。Mod 不要。大きいと建築に時間はかかりますが、ほっとけば建ちます - **.litematic**(Litematica): ゴーストを見ながら設置。Mod 建築の定番 - **手で建てたい → 地上絵(設置チェック)**: サバイバルやチート無しで、座標を歩いて 1 ブロックずつ。複数人での共同作業に向きます。今回**端末非依存**にしたので大きい地上絵もスマホで見られますが、手作業なので超大規模は根気が要ります 正直な限界も書いておくと、**変換・データ生成はブラウザのメモリ次第で、おおむね数千万ブロックあたりが実用上限**です。それを超える超大規模は、生成も建築も現実的ではありません。 ## 🚀 使い方(最短ルート) 1. [`/dot/`](/dot/) で画像を選ぶ 2. 最大辺のブロック数を決めて「変換する」 3. プレビューを確認する 4. 用途に合わせて出力 — **大きいのを一気に建てたいなら 🧱 データパック / .schem**、**手で建てたいなら 🗺️ 地上絵に送る** ## おわりに 本家の変換 UX に乗っかりつつ、そこではカバーしていなかった「大きいドット絵を実際に建てる」を、Mod なしのコマンド1発から、Mod での一括貼り付け、手作業のチェックリストまで、好きなスタイルで完結するようにしたつもりです。 全部無料で、ログインも要りません。よかったら遊びに使ってみてください。気に入ったら [黒猫ゲーム部](/) に遊びに来てもらえると嬉しいです。 最後に、出発点をくれた kult0922 さんと [minecraftDot](https://github.com/kult0922/minecraftDot) に、あらためて感謝を。あの変換ツールが無ければ、ここまで広げようとは思いませんでした。 [ドット絵ツールを開く →](/dot/) ・ [地上絵を開く →](/geoglyph/V3/upload.php) --- *※本記事は2026年6月時点の情報をもとにしています。サービス・コマンド・仕様は予告なく変わることがあります。*